Restaurant Sola（レストランソラ） 公式

吉武広樹氏（ヨシタケヒロキ）─本場パリで一つ星を獲得

1980年、佐賀県出身。東京の「ラ・ロシェル」、「ル・ピラート」で計6年間フランス料理を学ぶ。１年間の世界放浪、パリ「アストランス」で半年間の修業を経て、2009年、シンガポールに「HIROKI88@infusion」を開店。2011年、パリに「Sola」を開店後、1年3カ月で一つ星を獲得。2014年、「REDU-35」グランプリを受賞。2018年、「RestaurantSola」を開店。

ありふれた食材でかつてないおいしさを

「RestaurantSola」のコース約10皿は、どれも美しく、創意工夫に満ちている。たとえば、桐箱を開けると玉手箱のように燻煙の煙がふわり。白菜に包まれた牡蠣は薪で香ばしく炙られ、ジャガイモとネギのソースをまとっている。大間のマグロや霜降り和牛など高級店が好んで使う希少食材には目もくれず、無理なく生産されている一般的な食材を活用し、プロの技でかつてないおいしさまで引き上げるのがSola流だ。

火入れには豪雨被害の流木を活用

名物の一つが薪の直火で火入れする数々の薪料理。肉や魚介はもちろん、野菜も炙って香ばしさを引き立てるなど多彩に活用されている。薪に使われているのは、2017年の九州北部豪雨で大量発生した流木。行き場を失った木を燃料として、そして調理技法として活かすことで、災害復興と環境負荷の低減に一役買っている。