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田邉幸輝氏(タナベコウキ)―師から受け継いだ店と志し
1994年生まれ、山口県出身。祖父の代から寿司店を営む家に育ち、自身は大学時代まで野球に打ち込む。大学卒業後、魚を学ぶため地元の鮮魚店に就職し、数々の魚を扱ってきた。その後、料理修業のために上京。2018年より「鮨りんだ」で修業を始め、2020年には「らんまる」の店長を任される。2023年に株式会社スイングを設立した後、師匠である河野勇太氏より事業継承を受け、「らんまる」の店主となる。
ボディ感はありながら、食べ飽きない軽さの赤シャリ
田邉氏が最もこだわるのは、寿司を司るシャリの味わい。数ある米の中から選び抜いたのは、山形県産のつや姫。「らんまる」では高温の羽釜で炊き上げるため、割れにくい粒と大きさと強さが肝要。そして、パンチの強い「與兵衛」の赤酢をブレンドしたシャリ酢にも負けない、米自体の甘みや香りがあるという。タネによってシャリの温度を細やかに調整し、小肌や赤身はやや低め、中トロは高温で脂溶けを狙う。
魚を生かす3大ポイントは、鮮度・脱水・乾燥
鮮度の良い食材をいかに良質なタネへと育てるかは、脱水と乾燥の技に掛けている。「やま幸」から仕入れる上質なマグロも、身質をしっかりと見極めながら、硬いものは脱水熟成を行い、脂だけを身に浸透させていく。また、状態の良いものなら乾燥熟成させ、中に旨味を閉じ込める。鯛は皮付きのままやさしく脱水して寝かせている。そして、最後の仕事を決める切り付けは、より魚の味わいを感じられるよう厚めに仕上げている。
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