祇園 さゝ木（ぎおん ささき） 公式

佐々木浩氏（ササキヒロシ）─次世代に繋ぐ京料理ともてなしの心

1961年生まれ、奈良県出身。仕出し屋だった祖父をはじめ、父親は割烹、いとこや叔父は旅館や鮨屋を営むなど、生粋の料理人一家に生まれ育つ。滋賀県の割烹旅館｢臨湖庵｣など、様々な料理店で研鑽を積む。27歳の若さで先斗町の割烹｢ふじ田｣の料理長に就任。1998年、祇園町北側で｢祇園さゝ木｣を開店。2002年、カウンター10席ほどの少し広い店に移転。2006年、健仁寺南側の一軒家にて現在の店を開店。

シンプルにして深淵なる一皿から季節の移ろいを感じるひと時を

“妥協せず良いものだけを揃える”を信条に、佐々木氏自らが市場や漁場に出向き仕入れた逸品だけを使う。当日仕入れた珠玉の食材を、見た目も鮮やかで美しく、素材の旨みを最大限に引き立てた“その日だけの一皿”へと昇華。料理を口にいれた瞬間、思わず春の訪れを感じるようなデザートは、チョコドームにベリーソースをまわしかけほろりと崩れる瞬間が楽しめたりと、季節感だけでなく遊び心を大切にした演出も忘れない。