パルコ フィエラ（Parco Fiera） 公式

中條大輔氏（ナカジョウダイスケ）ー本当のおいしさを追い求めて

1988年、北海道美唄市生まれ。調理師専門学校卒業後、東京のイタリア料理店で修業を経て、イタリア・ピエモンテの郷土料理店で腕を磨く。イタリア時代には、サルメリア（加工肉の製造・販売専門店）での研修も経験。札幌のイタリア料理店を経て、2018年に独立。オステリアとして開業後、業態のブラッシュアップを重ね、2023年10月に自家製生ハムを組み込んだ、すべて手作りのコースのレストランに大幅リニューアル。

完全自家製のシャルキュトリー約50種

熟成庫には中條シェフが日々手作りする多種多様なシャルキュトリーがずらりと並ぶ。その種類は実に年間50種に及ぶ。鹿児島・南州農場の黒豚や北海道余市の北島豚など良質なブランド豚を仕入れ、それぞれの個体差を見極めながら最も適したハムに手間暇かけて仕立てる。イタリア製スライサー「ベルケル」で極薄にスライスされたハムは、口どけがよく、鼻から抜ける香りが秀逸。

靴を脱いでくつろげるキッチンカウンター席

小さく店名が掲げられただけのドアを開け、靴を脱いで廊下を進む。奥に広がるのは端正な白木のカウンターに９席がゆったりと据えられた空間。まるで中條シェフの自宅に上がり込んだかのようなくつろいだ雰囲気だ。目の前で生乳からモッツァレッラを練り上げ、ハムを極薄にスライスし、薪火を操りながら、料理の一切を取り仕切る中條シェフのライブクッキングも目に楽しい。